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    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg マルセイユvsインテルミラノ ~これもセリエか!?いや、これはインテルか?~

    インテルが危機的状況に入っていることは、既に今月に入ってからも何回も警笛を鳴らしてきたわけだが、その流れを断ち切ることは難しかったようだ。
    対するマルセイユはここ最近、絶好調と波に乗っており、その差が表れてしまったのかもしれない。
    チーム状況さえ悪くなければ、自信さえ無くしていなければ・・・と思わざるを得ない展開であった。
    それは監督だけでなく、選手にも共通である。
    特にその自信の無さは選手にも顕著に表れていたのかもしれない。

    さて、それではスタメン・ベンチメンバーから御覧頂こう。
    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg マルセイユvsインテルミラノ スタメン・ベンチ


    次にフォーメーション。
    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg マルセイユvsインテルミラノ スタメンフォーメーション
    マルセイユ:4-2-3-1
    インテルミラノ:4-3-1-2(or4-3-2-1)


    ●最初にギアを入れたマルセイユ
    試合開始からギアを入れたのはマルセイユの方であった。
    この時間ハイペースに試合を進めたのは、早い段階での先制点で波に乗り続けたいという考えと、インテルの選手たちを消耗させるという狙いがあったように思われる。
    インテルとしてはその対応策はその勢いをそのままカウンターで突くことで打ちあいに持ち込むか、往なして自らのポゼッションを高く保ち、ペースを崩させるかのどちらかであった。
    そして、その対応策はその中庸、つまり中途半端なものになってしまう。
    原因はチーム全体の自信の無さ。
    中盤がリスクを持って前に飛び出せず、ボールよりも後ろに常に駐在、バックラインもマルセイユの前線のスピードを恐れて押し上げることができない。
    さらにはいつもは上がり過ぎなくらい上がるマイコンでさえもバックラインから前に出ることはほとんどない。
    結局これで前線の3人が孤立してしまうシーンが続出し、攻撃に厚みが出なかった。

    ●守る方は献身的
    やはりこれもチャンピオンズリーグという舞台が持つ力であろう。
    セリエのチームはいつもは攻撃的すぎるほど攻撃的であろうと、チャンピオンズリーグの舞台ではしっかり守る。
    そういう意味ではインテルもまたセリエなのである。
    フィールドプレーヤー10人がしっかり帰陣し、スペースを消すことに成功。
    マルセイユはサイドチェンジを使ってサイドから崩すしか方策がなくなるも、インテルの選手たちは中でしっかりと跳ね返していた。

    ●見つけた穴は単純明快、裏!裏!裏!
    マルセイユはというとチーム全体がフィジカル能力の高さゆえにきっちりと押し上がっていた。
    スピードは確実にマルセイユの方が上。
    その優位をバックラインを高くすることで保とうという策であった。
    それに対し、インテルは意外な弱点に気付くこととなる。
    それが、バックラインの裏である。
    マルセイユのバックラインはスピードはあるが、ラインの統率やその上げ下げはあまりうまくなく、またカヴァーリングを含めたサポート意識が低いことにより、さくさくと裏が取れ始めるようになる。
    そして、前半11分、左のカンビアッソからのクロスに中でドフリーのフォルランが合わせるも、これを防がれてしまう。
    マルセイユの出鼻を挫くことの可能な大チャンスを不意にしてしまう。
    しかし、この裏への攻撃が見つかったことで、やや元気を取り戻したインテルはカンビアッソの攻撃への飛び出しが出てくるようになり、少しばかり攻撃に厚みが生まれ出す。

    ●攻めるマルセイユ、必死に守り裏を狙い続けるインテル
    この構図がその後、後半途中まで続くこととなる。
    マルセイユの攻撃はいたってシンプルであった。
    ポストプレイに出た1トップのブランドンとヴァルブエナで中央に厚みを付け、その中央からサイドのアマルフィターノやアンドレ・アユーに叩く、そして、サイドではサイドハーフときっちりとオーバーラップするサイドバックとが連携してサイドで数的優位を作り、中へ入れるというものであった。
    もともと4-3システムはサイド攻撃に強くないため、相性面でもマルセイユに分があったことは十分に考慮に値する。
    そうした状況でもインテルが全く押されていたかといえば、裏へのパスから可能性を感じるシーンを作り出していたのも事実で、ポゼッションの数値とは違い5分5分のゲームが続くこととなった。
    特にカンビアッソの飛び出しは非常に効いており、前半37分の左で飛び出したカンビアッソのマイナスの折り返しにサラテが合わせたシーンは、キーパーにキャッチされたが決めておきたいシーンであった。

    ●マイコン負傷、長友投入はラニエリの想定を崩したか
    ハーフタイム、長友がマイコンに代わって投入される。
    マイコンは膝に問題が出たとのことで、詳しい怪我の状況はわかっていないが、長期離脱の可能性も指摘されている。
    その長友は非常によくやっていたが、いつも通り「いいところまでいきながら」と思わせるシーンもあった。
    役割的には前半のマイコンと同様、あまりリスキーな攻め上がりはせずに守備の方をしっかりすることが中心となった。
    アンドレ・アイェウに対する対応に関しては卒なくこなしていたし、攻撃面でも攻め上がりはできていた。
    たまにアンドレ・アイェウに一瞬のスピードは負けることはあったものの、相手はガーナ代表としてアフリカネーションズカップで中心選手となった選手、さらには絶好調とあるだけに、仕方ないであろうし、持ち前の粘りで及第点以上の対応はしていた。
    ややもう少しオーバーラップ時に勝負を仕掛けてもよかったが、リスクを犯さないという約束事を守ったためとも思える。

    ●マルセイユのギアアップ
    後半15分あたりからマルセイユのギアが上がり始める。
    このペース配分はインテルの選手たちに疲れが出始める頃を狙ったものであったが、これでインテルは流れを失う。
    まずはマルセイユのプレッシングの強度がアップし、ボールホルダーに対するプレッシングがきつくなるとインテルが上手くパスを回せなくなり、無理やりロングボールで逃げるようになる。
    こうなると前線のサラテ、フォルランには厳しいものがあった。
    決してハイボールでの競り合いには強くない2人であるため、すぐにボールを失ってしまう。
    こうしてインテルの攻撃が封じられ始めてしまったのである。
    そして、ラニエリは突かれ始めたサラテに代えてオビを投入。
    スピードに対し、スピードで対抗しようとする。
    逆にマルセイユは、ブランドンに代えてジョーダン・アイェウ、アスピリクエタに代えてファンニ、シェイルーに代えてカボレを次々に投入し、よりフィジカルを生かした形を形成。
    そんなフィジカル押しのマルセイユにたった1人フィジカル能力で負けじと戦った選手が長友。
    中盤でボールを持ったスナイデルが2人のマークを引きつけて右へスルーパス。
    これに長友がものすごい速さで突進するも最後はカヴァーに入ったモレルがギリギリで対応し、シュートを打てず、滑ってしまう。
    しかし、この勇気こそ、昨日のインテルには欠けていたもの。
    1か所でもその勇気を見せた点は重要な点であったであろう。

    ●決めきれないインテルが受けた厳しい仕打ち
    最後の最後まで負けてはいないものの、点を取りきれなかったインテル。
    最後はしっかり守ってスコアレスで終えようとしていたが、こんなインテルにピンチが訪れた。
    アディショナルタイム3分、左サイドでボールを受けたアンドレ・アイェウがカットイン。
    長友とルシオのマークの受け渡しが乱れ、フリーでシュートを打つ。
    これはジュリオ・セーザルがコーナーに逃げると、そのコーナーキックをアンドレ・アイェウがヘディングで突き刺し、試合終了。
    実はコーナーキックでは前半30分にもマークにインテルディフェンスは付ききれていなかったが、ここでもマークに付ききれず、台頭な形でジュゼッペ・メッツァに勝負を移すはずが、劣勢でミラノに帰国することとなってしまった。


    このゲームにおける最大のポイントは何か。
    それはインテルが少々のリスクを犯してでもアウェイゴールを取りに行くべき試合を、負けてはならない状況、さらには負けないために守らないといけない状況を迎えてしまったことである。
    そしてさらにはラニエリが試合前会見ではスナイデルのトレクァルティスタ起用に難色を示していたにも関わらず、4-3-1-2のトレクァルティスタで起用したことは非常に難解な問題である。
    (筆者はフロントの誰か、つまり、あの人の裏の力が働いたと予想。)
    こうした難しい状況下で「自信を持って勇気ある攻め」というものが繰り出しにくかったのは言うまでもないだろう。
    しかし、こうした重荷を背負った状況でも、CLということもあり守備の方ではハードワークを続けたインテルに勝利の女神は微笑まなかった。
    この守備でのハードワークを怠らなかったところはセリエであり、二重苦があるあたりはインテルである。
    来月に迎える2nd leg。
    このピンチにおいて、インテルがインテルらしく火事場の底力を見せてくれることを、私はサン・シーロのスタンドでセリエファンとして祈ることとなる。



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    - : 2012/02/24 (金) 19:10:14

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