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    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg ナポリvsチェルシー ~これもセリエだ!カウンター狙い炸裂のナポリの作戦勝ち!~

    壮絶な試合であった。
    この試合の重要性を理解した2チームによる総力を尽くした戦いになったと言っても良いかもしれない。
    その試合には様々なポイントがあった。
    そのポイントを見ていきたいと思う。

    まずはこの試合のスタメン・ベンチメンバーから。
    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg ナポリvsチェルシー スタメン・ベンチ

    次にフォーメーション。
    2011-2012 UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦 1st leg ナポリvsチェルシー スタメンフォーメーション
    ナポリ:3-4-2-1
    チェルシー:4-2-3-1

    ●あくまでも攻め勝つこと、点を取ることを狙ったヴィラス=ボアス
    この試合で最も意表を突かれたのは、ヴィラス=ボアスが4-2-3-1を採用したことであった。
    しかも2センターはラミレスとラウル・メイレレスで、攻撃的に来たことは明白であった。
    前記事「[CL直前試合分析] チェルシー徹底解剖 ~PL エヴァートン戦,FA バーミンガム戦を中心に~」でも触れた通り、チェルシーの攻撃は4-2-3-1の際の方が機能しているように見えた。
    ヴィラス=ボアスは4-3-3を捨て、4-2-3-1を取った。
    つまり、この試合ではアウェイゴールを取りに来たのである。
    もちろん、カウンターというリスクがさらに高まることは重々承知であっただろう。

    ●早くも発見されたチェルシーの弱点
    そのチェルシー相手に、ナポリはいつも通り前からプレッシングを掛けつつ守備ブロックを形成した。
    そして、カウンターに打って出たのである。
    ナポリには狙い通りの展開となったわけだが、その上、ナポリはチェルシーの弱点を早期に発見する。
    それが裏のスペースをひたすら狙うことであった。
    特にケイヒルの裏を弱点と見たようで、やや左を突くようなパスが多くなる。
    この狙いが当たる。
    前半10分、インレルから裏に抜け出したカバーニへ。
    この1対1はチェフが好セーブで何とかピンチシーンを防ぐ。
    そして、その直後のプレーでボジングワが左ハムストリングを負傷。
    怪我明けのアシュリー・コールと交代する。

    ●固さが出たナポリの失点
    自分たちのスタイルを貫くナポリの攻守が形になりきらなかったのは、大舞台特有の固さが出ていたような気がする。
    スタメンの全選手が初のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの舞台だったというのは、経験面でチェルシーに大きく負ける部分であった。
    その経験不足による固さが失点シーンに表れてしまった。
    後半29分、低い位置でボールを失い、マルダからスターリッジへ繋がれ、中へのグランウンダーの折り返しをパオロ・カンナバーロがクリアミス。
    これをゴール前で拾ったマタがきっちり決め、チェルシーはラッキーな先制点を獲得する。

    ●愚直に裏を狙う縦パスを連発
    ここで流れに乗ったチェルシーはどんどんポゼッションし、押しこんでいく。
    対するナポリは主導権を奪い返しにいかなかったのである。
    あえて劣勢に持ち込みながら、チェルシーの選手を引き出そうとしたのである。
    ポゼッションをチェルシーに譲りながら、縦パスで愚直に押し続けたナポリは、攻めあぐねているように見えたかもしれないが、得点以外の狙いもあったのではないだろうか。
    それが、チェルシーのバックラインを押し下げ、チェルシーの攻守を分断することであったのだろう。
    しかし、この狙いはうまくいかなかったが、それでもチャンスシーンは作ったのである。
    前半39分、ナポリの攻撃が裏を狙っていることを予測したチェルシーのバックラインが下がったところで、ラベッシがバイタルエリア左でカバーニからパスを受け、中盤の選手が裏のスペースを消す動きをしたのを見るやミドルシュート。
    これをゴール左隅に決め、ナポリが同点に成功する。
    このときにはナポリの選手はいつもの動きを取り戻していた。
    そして、前半最後に試合を本当の振り出しに戻す。
    前半ロスタイム2分に右サイドのインレルのクロスにカバーニがバックラインを振り切り胸トラップで押しこみ、ナポリが前半のうちに逆転に成功したのである。

    ●1失点した以上、ポイントはもう少し点差を付けれるか否か
    後半に入ってからもお互い攻撃が必要な状況は変わらなかった。
    そしてその姿勢をより表したのはチェルシーであった。
    ビルドアップ時に両CBが開くのは前半からもだったが、それに加えてチェルシーの中盤が前に出ているのにも関わらず、ナポリの前からのプレッシング、裏への飛び出しを恐れて押し上げられなくなったのである。
    攻守の分断がここに成功したのである。
    これによって、早い段階でボールを奪取されたチェルシーはもともと低いカヴァーリングの意識にも後押しされて守備時に選手が1人抜かれるとあとはドフリーという状況ができあがったのである。
    そして、さらにチェルシーの2ラインが完全に開いたのである。
    後半9分、ダビド・ルイスとメイレレスの連携ミスのこぼれ球をカバーニが拾うと、しっかりと空いた2ラインの間をドフリーで持ち上がり、左にドフリーで上がって来るラベッシへ。
    ラベッシは左足でシュートを打つがゴール右へ。
    ナポリはチャンスを逸するが、チェルシーの陣形が崩れていることを顕著に表していた。
    そして、当たり前のように追加点が決まる。
    後半20分、裏へのボールにカバーニが反応し、D・ルイスとの競り合いを制した後、またもやドフリーで突進してくるラベッシへ。
    これを今度は右足で精確に決め、ナポリは追加点に成功する。
    このシーンのチェルシーは、途中でアシュリー・コールがダッシュをやめていたり、中盤の選手が全く戻ってきていなかったりと、守備意識には完全に崩壊が見られてしまった。

    ●これがセリエだ!守るとなれば守れるという共通点
    2点差としたナポリはもう守るだけで十分だった。
    この時点からリスクを犯さずチャンスがあれば突くというスタイルに変更する。
    ナポリはこの時点から前に1人を残してフィールドプレーヤー9人が自陣深く守り、5-4ブロックを形成することで守りを固めた。
    この時点で、ヴィラス=ボアスはメイレレス、マルダと代えて、エッシェン、ランパードを投入するが、時既に遅しであった。
    こうなってしまうとこの試合を通じて効き続けたディディエ・ドログバのポストワークと独力での局面打開にしかほとんど可能性を残していなかった。
    ナポリの交代はラメッシに代えてジェマイリを投入する。。
    これもまたカウンターでサイドに開いたハムシクが折り返したボールをマッジョがシュート。
    これをアシュリー・コールがゴールギリギリでクリアというファインプレーを見せ、何とか追加点を防いだ。
    ハムシクに代えてパンデフを投入し、運動量を維持しつつ守備固めを続け、チェルシーに焦りが見え始めた時が万事休すだった。


    この試合においては組織的に守り、攻めるナポリと個の力を最大限生かしながら攻めるチェルシーの姿が見られた。
    そして結果的には愚直にも見える裏へのボールの連発しながらも最終的には完全にチェルシーディフェンスを攻略してしまったナポリに軍配が上がった。
    チェルシーはやはり圧倒的な個の力を発揮した。
    上に述べたディディエ・ドログバを筆頭にファン・マタ、フロラン・マルダには圧倒的な個の力が存在した。
    そのチェルシーの驚異的な攻撃を、2ラインを狭く設定したきれいな5-3(後半最後は5-4)ブロックを敷きながら組織的に守ったナポリの姿はこの試合の象徴的シーンであっただろう。
    しかし、これがセリエである
    圧倒的な個の力に頼らずとも戦術で、組織力で勝つこともできるのもセリエなのである

    ナポリは1つのつまらないミスからゴールを奪われたことも事実である。
    そのアウェイゴールが足を引っ張らないといけないよう、スタンフォード・ブリッジでも集中して試合にいどみ、勝ち抜けを決めなくてはならない。



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    この記事へのコメント

    アイスの実 : 2012/02/22 (水) 11:07:05

    この試合ではナポリらしさ、セリエらしさが発揮されたと思います。

    チェルシーの調子が悪いとはいえ、また一つセリエのチームがプレミアの強豪を倒しました

    この勢いのままインテルにも
    勝ってもらいたいです!!!!

    ミートソース : 2012/02/22 (水) 12:19:53

    セリエ勢はプレミアとの相性が抜群なんでしょうね。

    シティと時もそうだったけど、個の力を組織力で完全に消し去ってしまってます。

    個人技だけでは組織的に構成された守備を崩すことは難しいと改めて、認識させられた試合でした。

    洋平 : 2012/02/23 (木) 08:24:45

    相手に主導権をもたせながらもきっちり勝利を掴む、そしてリードをしっかり守り切れるというのはセリエここにあり!と思わせるに十分だったと思います。
    チェルシーの先制点の場面ではCLでのナポリの若さが出たのかもしれません。しかしカンパニャーロの流血しながらも戦い抜いた姿には感動し、なおかつナポリの試合に対する思いがいかに強いかが垣間見えたような気がします。
    次はスタンフォ-ドブリッジでも2lgですが地に足をつけてセリエの誇りを持って戦ってもらいたいです!

    リンギオ : 2012/02/23 (木) 21:46:52

    ナポリがジャイアントキリングしてくれて嬉しいですw

    今年はプレミアが調子悪いですが、素晴らしいリーグなので、来年またセリエに牙を剥いてくるでしょうね。

    ですが、セリエには素晴らしい組織戦術があります。簡単に負けるわけにはいきません。

    2rdではマンCvsナポリ戦の様な互いのプライドをぶつけ合う素晴らしい試合になって欲しいですね。
    私は名前通りセリエ応援しますw

    ロッソネリ : 2012/02/24 (金) 01:35:24

    >>アイスの実

    コメントありがとうございます!!
    ですね!!
    ナポリは本当によく頑張りました。
    でも、1失点してしまったのも事実なので、2nd legではきっちりと勝ち抜けを決めてほしいものですね^^

    ロッソネリ : 2012/02/24 (金) 01:39:57

    >>ミートソースさん

    コメントありがとうございます!!
    セリエ勢は昨今かなりプレミア勢にやられてましたが、今年は逆になっていますね。
    プレミアは今シーズン守備面で問題点が多く発見され出しているので、ちょっと心配ですね。
    2nd legがどうなるか、楽しみですね^^

    ロッソネリ : 2012/02/24 (金) 01:41:21

    >>洋平さん

    コメントありがとうございます!!
    カンパニャーロはかなり出血してましたがよく頑張りましたね!!
    CLで成功したいというチーム全体の意気込みを感じた試合でした。
    2nd legもがんばってもらいましょう^^

    ロッソネリ : 2012/02/24 (金) 01:43:41

    >>リンギオさん

    コメントありがとうございます!!
    まさか2点差で勝つとは思ってませんでした。
    組織戦術においては絶対に負けないというのは今後もセリエの特徴としていたいですね^^
    プレミアのチームは勝ちましたが、強いですから、一過性のものだと思いますし、来年からも立ちはだかって来るでしょう。
    セリエはセリエの戦い方で、きっちり勝って欲しいところです!!

    おおた : 2012/02/29 (水) 05:28:58

    私はチェルシーファンで、ロッソさんの放送でセリエを毎週見させてもらっています。

    個対組織みたいな記事になっていますが、どちらの面でもナポリが圧倒していたと思いますよ^^;
    ラベッシを止められる選手はチェルシーにはいませんでした。

    ただ、まだ諦める点差ではないですし、2ndレグも応援します^^
    1stレグを見る限り、ドログバ1トップなら2点はとれるとみてます。

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