スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    2011-2012 セリエA第24節 フィオレンティーナvsナポリ ~久々の「らしい」勝利で大事な1戦を迎えるナポリ~

    昨シーズン、圧倒的なカウンターを見せUEFAチャンピオンズリーグに出場を決定させたナポリ。
    今シーズンはそのナポリのカウンターを封じるべく、引いてくる相手に勝ちきれないという試合が多く積み重なっている。
    問題はポゼッション時の武器の少なさ。
    セリエのディフェンスはいまだに世界一の組織的なディフェンス能力を誇っており、多くの仕掛けのパターンがないと崩しきれないことが多い。
    そんなディフェンスの強さの一例としてあげられるのが今年のフィオレンティーナである。
    特に新監督デリオ・ロッシを招聘してからというもの、その守備力に磨きがかかっている。
    試合は1点を争う緊張感あふれる試合になるであろうと私は予想していた。

    まずはこの試合のスタメンを御覧頂こう。
    2011-2012 セリエA第24節 フィオレンティーナvsナポリ スタメン・ベンチ

    フォーメーションは以下の通り。
    2011-2012 セリエA第24節 フィオレンティーナvsナポリ スタメンフォーメーション
    フィオレンティーナ:3-5-1-1
    ナポリ:3-4-2-1

    ●過渡期に入った3-4-2-1
    昨シーズンのナポリはカバーニを頂点としたラベッシとハムシクとの「トリデンテ」が中心となってサイドへ中へ目まぐるしくダイアゴナルランなどの飛び出しを使ったポジションチェンジで相手ディフェンスのマーキングのズレを誘いチャンスを作っていたが、今シーズンはそれができない。
    これはナポリが悪いのではなく、ナポリと戦う相手(特にプロビンチャ)はそうさせないために裏のスペースを消すためにラインを下げているからである。
    こうなるとラストパスやドリブルに高い精度が求められるようになるのだが、これを担うのがハムシク、ラベッシであり、2人はオフ・ザ・ボールではなくボールを持ってから仕掛けなければいけなくなる。
    本来は、ハムシグがその役割を担うのではなく、センターハーフのインレルやジェマイリがその役割を担当すべきなのだが、今のところそこまでのパスを出せるとこまでには至っていない。
    こうしてナポリは最大の武器が限定されてしまっているのである。
    そのせいか、ポチョ・ラベッシはもはやFWと化し、ハムシクがセンターハーフと化す場面が散見され、「トリデンテ」が分化してしまっていると言ってもよい試合は多々あった。

    ●タイプの似通った選手の多いフィオレンティーナ
    ヴィオラというチームは下部組織からトップチームまで豊富な選手層を持ち合わせているのだが、どうもその選手層に似通った部分が多い。
    中盤にはパサータイプか攻守両面で働くクルソーレタイプの選手、ウィングの選手も多い。
    対して、CFはミスもあり選手層が少なくトップチームレベルなのはアマウリ1人になってしまった。
    こうした難しい選手層を上手くやりくりしようというのがデリオ・ロッシ監督だが、ここまでは及第点以上の働きをしていると言っても良いのではないだろうか。
    それが3バックシステムの登用である。
    ヨヴェティッチが輝けるよう3-5-1-1とした点も評価に値する。

    ●予定が崩れたヴィオラ、予期せぬ怪我人が出たナポリ
    この試合ではヴィオラの予定が前半3分に早くも崩れる。
    バイタルエリアでポストプレーをしたハムシクがヴィオラディフェンスを引きつけ、裏に抜けたカバーニが先制点をあっさり決める。
    これによって前に出ないといけなくなったヴィオラ、戦い方を変更せざるを得なくなる。
    そして、その後、今度はナポリに不運が起こる。
    それがカンパニャーロの怪我である。
    カンパニャーロは攻撃力の高いCBであり、得点が欲しい時には攻撃のアクセントとして攻め上がりも担当する選手である。
    (チェルシー戦での出場が危ぶまれましたカンパニャーロは出場可能とのこと。)

    ●リスクを犯す必要がなくなったナポリ、ある程度攻撃が必要になったヴィオラ
    まさに逆の立場となることをデリオ・ロッシ監督は狙っていたはずだが、残念ながら狙いとは逆になってしまった。
    これによって戦術にいつもと違う流れが出たのはナポリの方であった。
    フィオレンティーナの3センターハーフがビルドアップ能力が高いことから、前からのプレッシャーをやや諦め、リトリートしてしっかりとブロックを作ったのである。
    これはいつもと大きな違いで、これによってヴィオラは持てるが崩せないという状況に置かれてしまった。
    また、ここで問題だったのはポゼッションすることを主眼とするあまり中盤の選手の飛び出しが少なくなってしまったこと。
    これによってナポリディフェンスは余裕を持ってアマウリ、ヨヴェティッチのスペースを消すことに集中できてしまう。
    こうなるとヴィオラのチャンスシーンは時間がたつにつれ、どんどんと減少していった。
    そして、ヴィオラのポゼッションが高くなればなるほどバックラインは高くなったことも見逃せない。
    攻撃のサポートが厚くなることは厚くなるのではあるが、ナポリのカウンターでの裏へのスペースを許すことになったのも事実であった。
    それでも、どちらも攻撃にするが、どちらも守り抜く。
    お互いの持ち味を消しあう前半は実に面白いカルチョらしいゲームと言ってもよいものであっただろう。

    ●急ぎ始めたフィオレンティーナ
    後半に入ると状況に変化が表れる。
    まずは中盤で運動量激しく動いたいたが精度を欠いたベーラミに代えて、サリフが投入されアンカーに。
    そして、フィオレンティーナが攻め急ぎ始めるも、ナポリのマンマークに近いディフェンスがパスコースを消し、どうしても前に繋げない状況が生まれ始めたのである。
    それによって、バックラインからのボールはアマウリなどへのロングボールが増え、そのボールをキープしきれずボール奪取されてしまう。
    そして、ネガティブトランディションが悪くなっていった。
    そんな中の後半10分、ハムシクからの裏へのボールに反応したカバーニがきっちりと決め、ナポリが追加点に成功する。
    こうなってからというもの、モントリーヴォの守備への意識がほとんど見られなくなってしまったことは非常に残念であった。

    ●久々に余裕を感じた選手交代と焼け石に水となった選手交代
    采配の方に目を移すと、余裕の感が出てきたナポリはマレク・ハムシクに代えてガルガノを、エディソン・カバーニに代えてゴラン・パンデフを投入し、主力の温存と守備固めに成功した。
    ジェマイリの置き場所がまだ定まらないため、前でも試す機会になったことは大きいだろう。
    逆に、フィオレンティーナの方を見ると、ルベン・オリベラとマルキオンニ、バルガスに代えてチェルチと代えたが、後半42分にチェルチが絶好機を外した以外、特に目立った効果をなすことなく終わってしまった。
    そして、最後には後半ロスタイム2分、コーナーキックのカウンターからラベッシの独走を許し、ダメ押しゴールを決められて試合は終了した。

    久々にナポリの完勝を見た気がする。
    これも前半のとても早い段階で先制点を奪ったことは大きいが、難敵フィオレンティーナを倒し、良い雰囲気でチェルシー戦に挑めることは間違いない。
    チェルシー戦で重要となるのは、どちらが主導権を握るのかという問題である。
    早い段階でナポリが点を取れれば言うことはないだろう。
    もし、そうでないならば、じっくりとリトリートし、強固なディフェンスを敷きながらチェルシーに主導権を渡した方が良い気がする。
    そうすればチェルシーには後の記事で見るが、サイドを中心に攻めるためのスペースが広大に空くこともあるだろう。
    これこそナポリの選手にとっては格好の狙いどころとなるに違いない。
    21年ぶりに出場しているチャンピオンズリーグでは既にクラブ最高記録の成績に到達した。
    クラブの英雄ディエゴ・マラドーナとともに到達したことのない領域で、これからどこまで勝ち進めるのか、南部イタリアを代表するチームの選手たちの挑戦からは目が離せない。



    いつもお読みいただきありがとうございます。
    もしよければ「1日1クリック」にご協力下さい。
    にほんブログ村 サッカーブログ セリエAへ
    にほんブログ村
    スポンサーサイト

    この記事へのコメント

    リンギオ : 2012/02/21 (火) 01:05:06

    試合は観ていませんが、後で録画したの観て観ます。
    チェルシーに向けていい材料になったようですね。
    セリエがオワコンと言われているようですが、それは出鱈目でしたね。
    ナポリの様に財政破産から立ち直ったクラブが金まみれのクラブを倒していくのは痛快ですねw
    マンCの様にナポリがジャイアントキリングしてくれるよう願っています。

    ロッソネリ : 2012/02/23 (木) 18:48:26

    >>リンギオさん

    そうですね。
    ナポリが非常に頑張ってくれているのは嬉しい限りです。
    やはりCLに力を入れているのでカンピオナートでは取りこぼしが目立ちますが、CLでこのまま頑張ってほしいところです。
    どこまでいけるのか、楽しみです!!

    管理人のみ通知 :

    トラックバック


    プロフィール

    ロッソネリ

    Author:ロッソネリ
    FC2ブログへようこそ!

    最新記事
    最新コメント
    最新トラックバック
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    おすそ分けのお願い
    スポンサードリンク
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    FC2カウンター
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。