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    イタリアにおける「ディフェンシブハーフ(DH)」「センターハーフ(CH)」「ボランチ」

    イタリア語のポジション講座第4回は、「ディフェンシブハーフ(DH)」「センターハーフ(CH)」「ボランチ」と呼ばれるポジション、選手の特徴がイタリアではどう呼ばれるのかについて書く。
    イタリアでは、位置だけではなく「役割」意識が強いということが以下を読んでいただければわかるだろう。
    それほどこのポジションの選手の特徴は役割によってきめ細やかな分類がなされている。
    日本では位置的な観点と役割的な観点がごちゃ混ぜになっており、理解が難しいかもしれない。
    よって、今回のブログは長々とした文章になる。
    先にお詫びしたい。
    また、わからないことがあればコメントで質問受け付けます。
    それでは始めていこう。



    まずは位置的な観点から「ディフェンシブハーフ(DH)」「センターハーフ(CH)」「ボランチ」と呼ばれるポジションは「チェントロカンピスタ(Centrocampista)」「チェントラーレ(Central)」「メディアーノ(Mediano)(=真ん中の人の意)」と呼ばれる。
    この呼び方の3種に差異はなく、人それぞれということになる。

    次に、まず位置的観点から上のように総称して呼ばれるこのポジションの選手が以下のように役割の観点から詳細に分類されていく。
    ただし、ここまで詳細な分類がされたのは90年代以降であるため、代表的な選手が近年の名選手になる。


    やや守備的な役割が強い選手は2種の呼び方が主になされる。
    分類は以下の通りだが、混合されている場合が多いため注意が必要。

    ①「インコントリスタ(Incontrisita)」
    「ぶつかる人」を意味するこの語で表される選手の特色は、運動量が激しくどんどんフィジカルコンタクトをかけてボールを奪取することを得意とする点である。
    競り合いが多いため、それに負けないパワーと闘争心を有していることが多い。
    また戦術理解度も必要であるが、運動量の方にやや特徴が高い。
    また、運動量に長けているため攻めあがることもある。
    代表的な選手は、レジェンドではディディエ・デシャン、現役ではジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾであろう。

    ②「インテルディトーレ(Interditore)」
    「阻止する人」を意味するこの語で表される選手の特色は、ボール奪取力、カバーリング能力に長けている点である。
    ポジショニングが優れていることが必要で、そのため戦術理解度が極めて優れていることが特徴となる。
    より守備的な選手たちであることが多い。
    代表的な選手は、レジェンドではマルセル・デサイーであろう。

    次に攻守に積極的に顔を出す選手達の分類が以下である。

    ③「クルソーレ(Cursore)」
    「飛脚・使者」を意味するこの語で表される選手の特色は、運動量が高いため攻守に積極的に参加する。
    守備時は豊富なプレッシング、攻撃ではオフ・ザ・ボールの動きで前線の攻撃に参加する。
    インコントリスタと混合されることが多いが攻撃も高いレベルでこなせることが分類上の差である。
    フィジカル能力の高い万能型と言うことができるかもしれない。
    「ダイナミック」と表現されるプレーが多いのもこの分類の選手の特徴だろう。
    代表的な選手としてはレジェンドではエドガー・ダヴィッツ、現役ならパトリック・ヴィエラを挙げたい。

    ④「インクルソーレ(Incursore)」
    「襲撃者」を意味するこの語で表される選手の特色は、攻撃的な特徴の強さで、前線へのオフ・ザ・ボールでの攻め上がりで、攻撃のタスクも担うことからテクニックも求められる点であろう。
    また攻めあがった際の得点能力も高いことが必要となる。
    代表的な選手としては、クラレンス・クライド・セードルフ、デヤン・スタンコビッチ、ダニエレ・デ・ロッシであろう。

    次に、このポジションの特殊系について。

    ⑤「レジスタ(Regista)」
    「演出家、映画監督」を意味するこの語で表される選手の特色は、広い視野と長短のパス精度の高さ、そしてボールロストしないテクニックである。
    中盤の底から精度の高いパスでチームの攻撃の起点となることが多い。
    しかし、この分類の選手を中盤で使う際には、インコントリスタの選手をセットで使うことが必須となる。
    どうしてもこのタイプの選手は攻撃に重きがあるため、運動量豊富な守備的な選手が必要となるのである。
    代表的な選手は、デメトリオ・アルベルティーニ、アンドレア・ピルロである。

    そして最後には以上の全てを兼ね備えた選手のことを以下のように言う。

    ⑥「ウニベルサーレ(Universale)」
    「万能の」を意味するこの語で表される選手の特色は、①~⑤に求められる能力を高水準で有する点である。
    代表的な選手としてはフランク・ライカールトを挙げたい。

    ⑦「アティピコ(Atipico)」
    「非定型的な」を意味するこの語で表される選手の特色は、「ウニベルサーレ(Universale)」と呼ばれるほどまではいかないが①~⑤に求められる能力をある程度の水準までは有している点である。


    以上が、普段「ディフェンシブハーフ(DH)」「センターハーフ(CH)」「ボランチ」と呼ばれるポジションの選手達の特徴の分類である。
    長々となってしまったがご理解いただけただろうか?
    御存知であった方でも、非常にごちゃ混ぜに使われており、整理にお使いいただけただろうか?

    サッカーを見る上で、この知識をいかに有効活用するか。
    スタメンのメンバーを見た際、以上のような分類に選手を適切に当てはめ、出ている選手がバランスよく配置されているのかを見れば、そのチームがどういうサッカーをしようとしているのかがわかりやすくなる。
    ぜひご理解頂き、サッカー観戦の視点を獲得していただければ幸いです。



    参考HP
    「各国のセンターハーフの類型3 「ボランチ論」 PART2」
    http://blog.goo.ne.jp/rossana75jp/e/766957cb32debd9a7241e92d0f4f635f


    参考文献
    「アンチェロッティの戦術ノート」(カルロ・アンチェロッティ、片野 道郎 他、2010/5)

    アンチェロッティの戦術ノートアンチェロッティの戦術ノート
    (2010/05/10)
    カルロ・アンチェロッティ、片野 道郎 他

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    この記事へのコメント

    ガッピル : 2011/04/09 (土) 00:01:55

    更新乙です。

    アティピコは知らなかったc⌒っ゚д゚)っφ メモメモ...

    にこにかるちょ : 2011/04/09 (土) 01:14:11

    更新おつです^^
    非常にわかりやすいです!!
    中盤は戦術上最も違いが出る部分だと思うので、これを理解すればメンバーを観たときにもっと楽しめそうです^^

    ロッソネリ : 2011/04/09 (土) 02:07:08

    >>ガッピルさん

    アティピコはあまり使われにくいですが、一応分類としてはあるという感じですw



    >>にこにかるちょさん

    わかりやすいですか?
    よかったです^^

    そうなんですよね!
    チーム毎の戦術上の違いを掴むにはここが1番だと思います!

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